受け身の重要性

習い始めの頃は、技ばかりに感心が向かいますが、技の稽古以前にまずは受け身が重要です。

一説によると学生さんの部活等では、空手など打撃系の武道よりも、柔道の方が圧倒的に骨折や死亡事故が多いそうです。

人を投げ飛ばして地面に叩きつけるという行為は、その人の体重分の重さの鈍器で殴るのとかわりません。

例え素人同然であっても、当たり所が悪ければ相当なダメージをこうむります。


昔の人は河原などで受け身の稽古をした、などと聞いています。

今では大部分がアスファルトやコンクリートの地面。

実際コンクリートの上で受け身の稽古をやると、あちこち打ってけっこう痛いもんです。



柔剣雷心会 永野先生による前廻り受け身

車やバイクなど運転するとき、きちんと止まれる自信があるからスピードが出せるのと同じで、受け身ができるから、技を存分にかけ合うことができるというものです。

また投げ技や極め技をかけられ時に無理して頑張ると、痛めたり骨折したりする可能性もあります。

そんな時は自分から飛び受け身などを使い、ケガを逃れることもあります。

柔術など投げ技系の武道の場合、初心者のうちは受け身の稽古をたくさんやった方がいいと思います。


大東流の場合は初期においては身体の練磨が目的で、激しく技をかけることはなく身体を痛める心配はほとんどありませんが、受け身の稽古は大変重要です。

また実際の稽古で投げたり投げられたりする時は、お互いケガをしないように投げます。

そうすることで、投げを自由自在にコントロールする稽古にもなります。


ちなみに天山道場の畳は近くの神社のから頂いたお古の畳です。

普通の畳なのでけっこう堅くヘタな受け身をするとかなり痛いんですが、それがまた逆に受け身の稽古になっているようです。


・・・なんでクッション性のある柔道畳を使わないのかって?


それは単に「予算の都合」でございます。



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大東流合気柔術 天山道場

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