「観る」

大東流の基本稽古の特徴のひとつに「観る」という稽古があります。

人間には「視覚」「触覚」「嗅覚」「味覚」「聴覚」の五感があります。

五感というものは普段当たり前に使っていて意識していませんが、それをあえてフォーカスして使っていくかんじです。

人は普段、視覚から得る情報が割合的に大きくそれ以外の感覚は少し控えめなかんじですが、技の稽古を通して「観る」という感覚を磨き、他の感覚も視覚なみの感覚へと引き上げていくかんじ、と言ったらいいでしょうか。

これは非常に難しくなかなかできるものではありません。

感覚というものは言葉で説明するにも限界があります。

人それぞれものの捉え方が違うので、変に言葉ではなかなか伝わらず技を通して肉体感覚で伝える必要があります。

なので技の形だけ覚えても「観る」をわかっている人からでないと、その感覚はうまく伝わるものでもありません。

また道場の稽古だけでなく、日々日常生活から「観る」感覚を磨く必要がありますが、なにせ感覚なのでズレ易いという難点があります。


大東流の稽古をしていると、それぞれ別々に区分けしている「五感」という感覚は、本来ひとつものなのかも知れないな、と思ったりもします。

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大東流合気柔術 天山道場

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